2025年度 女子学院中学校の入試分析

豊洲校・勝どき校が担当した女子学院中学校の分析を掲載します。

算数

大問は7題。単元は小問集合、日暦算、水位の変化、数の性質、平面図形、速さと比、食塩水の濃度から出題。今年度から問題用紙と解答用紙が分かれ、例年よりも正しく解き筋を見抜いた上で、素早く作業する問題が増えた。

大問3の水位の変化は、平面的な情報の整理だけではなく立体的にその情報を移していく必要があり、まるでエルカミノの小3で学ぶ立体面積迷路のようである。

大問7は首都圏の中学入試では珍しく、食塩の重さに着目する問題。濃度3%の差で食塩の重さが300g×0.2%=0.6g増えることに着目し、食塩水の重さの差は0.6g÷3%=20gと求められる。  

 
国語

大問一は野生動物を激減させる人間の身勝手さから生物多様性へ話題を広げ、さまざまな視点を持つことの大切さを述べる論説文、大問二は相手のことを考えて心を砕く女性同士が語り合う物語文だった。語り手、そして本文に二か所出てくる「わたし」が誰なのか深く読めているかを問う出題があった。

二つの文章に共通するのは「相手のすべてを知ることはできないことをわきまえつつ、相手を知ろうとすることが重要である」ということ。女子学院が大切にするテーマである。 

 
理科

木星の衛星、寄生バチ、炭酸水素ナトリウムの分解、滑車について出題された。

実験に使用する寄生バチの数を実験毎にそろえていない、実験対象との比較で試していない組み合わせがあるなど意図的に不自然さのある結果を示して記述させる問題は、あまり出題されない形式であった。

滑車の出題自体は珍しくはないが、ひも上にある複数の点の変化を答えさせる問題は斬新な切り口であると感じた。力学を解く基本は、図への書き込みである。それを身に着け、問題演習を十分に行った受験生が合格を勝ち取っていったのではないだろうか。

 
社会

「季節・行事」がテーマとして大問4題で構成されていた。

大問1で、夏が旬である農作物や沖縄県の菊づくり、和歌山県のみかんづくり、高知県でのナス栽培について出題された。地域で有名な生産物という視点ではなく、どのように季節の特色が活かされているかを理解しておくのが重要である。

大問2は平安時代の年中行事に関わること、大問3は1940年に政府が実施した皇紀2600年を祝う祝賀行事がおこなわれたねらいについて出題された。時代背景を踏まえたうえで、なぜそのようなことを実施したのかを考える必要があった。