2025年度 桜蔭中学校の入試分析

本郷三丁目校が担当した桜蔭中学校の分析を掲載します。

算数

大問Ⅰ:小問集合 大問Ⅱ[A]:場合の数 [B]:点の移動 大問Ⅲ:速さ 大問Ⅳ:条件整理

大問数は例年通り4題だが、大問Ⅱが[A]、[B]に分岐しており、実質大問5題構成。 

例年同様正確で素早い計算処理が大事だった。 

その中でも大問Ⅱは[A]、[B]ともに題意がやや取りづらく、解きにくさを感じた受験生が多かっただろう。大問Ⅱにこだわらず、解きやすい問題を先に解く選択ができたかどうか。エルカミノ生は夏期・冬期ゼミで大問ⅢやⅣの類題を多く扱ったので、解く順番を間違えなければ高得点が期待できる。 

 
国語

大問Ⅰ:説明文(岡田美智男『〈弱いロボット〉から考える―人・社会・生きること』)、大問Ⅱ物語文(植松三十里『イザベラ・バードと侍ボーイ』)の2題構成で、120字程度の記述が3題ずつの計6題と例年通りの出題となった。なお大問Ⅰの説明文が引用箇所は違うものの、2018年に女子学院で出題された文章と同じで驚かされた。 

記述以外の漢字を含めた7問が、非常に平易で絶対に落としてはならない問題であった。大問Ⅰの記述が同じ要素を使いたくなるが、うまく書き分けられたかどうかが合否を分けたであろう。 

 
理科

いずれの問題も、併願校の過去問もしくは6年生の宿題で一度は解いたことがある問題ばかりであった。日々の宿題を解いて、解きなおして、理解する。この繰り返しこそが、大学受験にもつながる学習である、と桜蔭の先生は信じているのだろう。 

なお、女子学院の理科は桜蔭の理科より難しい。2026年受験生はサンデーショックのため、女子学院第一志望の生徒もライバルとなる。理科学力の目安は女子学院理科で測るようにしてほしい。 

 
社会

大問Ⅰ:地理 大問Ⅱ:歴史 大問Ⅲ:公民 

歴史では、女性から見た歴史に関する内容が出題された。大正時代に多くの女性が工場労働者として働いていた理由を問う記述が出題され、女性が従事していた業種と、その製品が「外国産のものに比べてどのような特質」があるか答えさせるものだった。授業でも多くの女性が繊維産業に劣悪な環境で働いていたかは指導している。解答として桜蔭は、当時は女性を低賃金で働かせ、価格を抑えることで国際競争力を上げていたことを理解していたかを期待していたと思われる。 

エルカミノでは、問題文や資料から得られる情報を読み取る指導をしている。その指示に従い、練習を積み重ねている受験生ならば、的確な記述ができただろう。 

例年通り、地理・歴史・公民を問わず8択の選択肢問題が多かった。これには判断に時間がかかるので、常日頃から読むスピードを意識して解くことで対処できると思われる。