みなさん、こんにちは。
エルカミノでは算数オリンピックに向けた講座を開講しています。
2019年のブログで、どのような生徒が向いているのか、受講に際して家庭でできることは何かをお知らせしました。
しかし、まだまだ保護者の方から「受講して大丈夫でしょうか?」という質問を多くいただきます。
今回も算数オリンピック講座受講資格認定テスト作成責任者の清水に聞いてみました。
Q:算数オリンピック講座の受講を通して成長する生徒はどんな生徒ですか?
A:正解した後でもさらに先を考えられる生徒です。
エルカミノの授業では、正解した生徒に対して「どうやって解いたの?」「調べなくても正解にたどり着く方法はない?」と問いかけを続けます。
その問いかけに対して「自分の解き方は正しいのだろうか?」「もっと良い考え方があるのではないか?」と正解した後でも解説を確認したり、別の解き方を探したりできる生徒は大きく伸びています。
特に、2~3年生向けの問題は試しているうちに正解できる問題が多いです。
そういう問題の場合、担当は「他の数字ならばどうなるかな?」と促すようにしています。
しかし、考えることより正解することを重視する生徒の場合、担当の問いかけに対して反応もそこそこに次の問題に移ってしまいます。正解したときこそ本質に近づくチャンスのはずです。
「今日は8問正解した」など、正解した問題数だけで満足している生徒を見ると「もったいないなあ」と思ってしまいます。
今回も問題を用意しました。解いている様子など、確認してほしい項目は白い文字で書いてあります。
生徒には見せないように、保護者だけ反転して確認してください。
ある整数を、1以上の整数(1,2,3,4…)のたし算で表す方法が何通りあるか考えます。
ただし、この問題では、1個だけ整数を使う表し方も、1通りとして数えます。
また、使う数が同じで順番だけが異なる表し方は、同じ表し方と考えます。
(1) 4を3個以下(1個か2個か3個)の整数のたし算で表す方法は
4 1+3 2+2 1+1+2 の4通りです。
(2~3年生)
10を3個以下の整数のたし算で表す方法は何通りでしょうか。
(4~6年生)
42を3個以下の整数のたし算で表す方法は何通りでしょうか。
(2) 4を1,2,3の3種類の整数のたし算で表す方法は
1+1+1+1 1+1+2 1+3 2+2 の4通りです。
(2~3年生)
10を1,2,3の3種類の整数のたし算で表す方法は何通りでしょうか。
(4~6年生)
42を1,2,3の3種類の整数のたし算で表す方法は何通りでしょうか。
※下を反転すると解答が表示されます。
答え
(1)・(2)ともに 10→14通り、42→169通り
大人からはただ○×だけ伝えてください。
正解にたどり着いた後がとても大切です。
「同じ答えなのは偶然なのだろうか」と疑問に思って、10や42以外でも調べてみるかどうか。
どんな数字でも同じ答えになるとわかった後に感動しているかどうか。
さらに「なぜ同じ何だろう」と考えが進められているかどうか。
この3ポイントをクリアしていれば、算数オリンピック講座受講はとても有意義なものになると考えます。
ということで、今回は算数オリンピック講座受講についての内容でした。
この講座に興味のある生徒は、ぜひ上の問題にチャレンジしてみてください。
また、エルカミノでは算数オリンピック大会に向け、直前算数オリンピック講座を開講予定です。
詳細が決まり次第ホームページでお知らせします。決定までもうしばらくお待ちください。
それではまたお会いしましょう。