みなさんこんにちは。
今回は武蔵小杉・たまプラーザ・表参道校が担当した雙葉中学校の分析です。
大問1 |
四則計算、面積の縮尺、割合、求積の基礎問題。
大問2 |
動点の軌跡を描く作図問題。問題で指示されている点だけでなく、その途中の点もていねいに調べることで軌跡が曲線となることに気づく必要がある。
大問3 |
規則性の問題。時間をかければ解ける問題ではあるが、すばやく解くために奇数の数列を自然数の数列に置き換えて考える工夫が必要である。
大問4 |
周期算の問題。ていねいに調べ上げをすれば正解できるが、70分ごとの周期に気づくことで効率よく解答までたどり着きたい。
大問5 |
歩数と歩幅について考える速さの問題。
例年よりも、調べ上げる問題や処理能力を必要とする問題が増えた印象である。
大問1 |
随筆文は、宮本常一の随筆『私の祖父』を引用しつつ、筆者が人間でない小動物などの視点を得ることができたこと、そしてそのことが筆者の執筆活動に役に立っていることを書いた文章である(上橋菜穂子『物語ること、生きること』)。
記述では、「後ろ髪をひかれる思い」などの抽象的な表現を、具体的にどのような思いを指すのか説明することが求められる。
大問2 |
物語文は、孤独に咲いている菜の花を少女が助ける童話である(志賀直哉『菜の花と小娘』)。
互いに気を遣いあう少女と菜の花の気持ちを読み取る。
雙葉中の記述問題には、文中の語句を用いて内容を要約し、再度構成していく傾向があるが、今年度もその傾向に沿った出題である。
大問2や大問3の漢字に時間をかけず、大問1の記述にじっくり時間を使えれば、高得点を狙える構成である。
例年どおり、日常生活に密着したテーマで実験をおこない、その実験結果からの考察を記述させる問題や、時事的な話題を扱った問題が出題されている。
一昨年度に比べ昨年度は難度が下がったが、今年度はさらに易しくなった。
大問1は今年度起きた噴火のときに噴出した軽石による被害と、江戸時代の噴火による問題。日々ニュースを見て、どういう状況になったのか、なぜそうなったのかを考えるようにしておくことが必要である
大問2はガスバーナーの使い方、大問3は顕微鏡の使い方や光合成の実験、大問4は紙コップスピーカーを使った実験。いずれも、実験器具の使い方を含めた基礎知識を問う内容であり、全問正解できるだろう。
大問1 |
国際連合の働きと内閣の仕事について。
大問2 |
太平洋側・日本海側・中央高地の気候とそれぞれの農業の特色について。
地域別のキャベツの収穫量を表したグラフの出題があった。
問われている知識はテキストに載っている内容なので、日々テキストの表やグラフにも目を通し、数字の増減に着目するとよい。
大問3 |
古墳時代から昭和時代まで。
満州事変から終戦までの並べ替え問題は、正確な知識が必要となり、苦手とする受験生が多い。
必要な年号を覚え、事象の原因と結果の流れを掴んでおくことが大切である。
一昨年度、昨年度と問題の難易度は変わっていない。難問がないため、今年度も高得点勝負となる。ただし、試験時間が30分しかないため、スピードが必要である。
以上、雙葉中学校の分析でした。