こんにちは!
今回は前回の灘中に続いて、渋谷教育学園幕張中学校(通称“渋幕”)の入試問題分析を掲載いたします。
算数 |
全体的に出題意図が分かりやすく、易しくなったように見えるが、確実に正解を導こうとすると昨年より難しい。合格ラインも50点前後だろう。
大問[2]の3進法問題が一番易しいので、(1)~(3)を3問とも確実に正解したい。大問[3]は時間の起点終点が規定されていないため、出題ミスと思われる。
問[4]の平面図形、大問[5]の立体図形はどちらも(1)さえ解ければ合格ラインに届く。
国語 |
例年の傾向通り、決して読みやすいとは言えない話、共感しやすいとは言えない話が出題された。対策していないと面食らってしまうだろう。特に大問[2]はわかりにくく、「革命だ革命だ」を説明する問題は、空欄穴埋めという形でなければ小学6年生には難しい。この問題をきちんと穴埋めできれば話の筋道が見えてくる。
例年通りの難易度。合格ラインも算数同様に50点前後と思われる。解ける問題を確実に正解すればよい。
理科 |
実験や観察をもとに考察する問題が多く、難度も易しめで高得点を狙える。
大問[1]は理科というよりも算数の内容。実験内容に基づいて立式する。大問[2]の耳のはたらきについての問題、大問[4]の地層問題は、リード文に沿って考えればよく、細かい知識を必要としない。問題集を解くだけの勉強をしている生徒ではなく、様々な理科の現象に興味を持つ生徒を求めているのだろう。
大問[3]だけが典型的な内容の出題だが、それほど難しくない。渋幕受験生なら差がつかなかったはず。
社会 |
理科と同様、易しめで高得点を取れる。7割は得点したい。難関校の最近の傾向通りで、理科社会で難しい問題は出題されず、典型問題や、基本知識を基にした考察が出題されている。
大問[1]ではプールを題材に地方自治の問題を問うている。学校の水泳授業を市内のスイミングスクールで実施している自治体に関し、スイミングスクール側のメリットを答えさせる(問6)。
例年であれば郵便番号やナンバープレートなど、一風ものも出題されるが、今年は見当たらなかった。
以上、渋谷幕張中の分析でした。
2月校の入試問題分析も適宜掲載していきたいと思っております。
残り数日、2/1に向けた追い込みのサポートを職員一同、頑張っていきます。
それではまた次回お会いしましょう。